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2008年04月02日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-63

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月12日(佐渡)

会場についてイベントが始まるまで時間があったので息子を海につれていって遊ばせました。
近くには賽の河原という場所がありました。
リツコと繋がっているような気がしました。

イベントが始まる夜までは時間があるのでホテルにチェックインしに行きました。
ホテルのフロントで宿帳を記入しました。
「大人一名と子供二名はキャンセルでしょうか?」と確認されました。
四日前に死んだことを伝えるとフロントの担当者はびっくりした様子でした。
朝食分を返金すると言われました。
ここでもリツコがいない現実を目の当たりにしました。

ホテルでお風呂に入って夕食を食べてからイベント会場にいきました。
イベント会場は若者達で盛り上がっていました。
子供は息子ひとりでした。
本来は後ふたりいるはずでしたが。
テクノ音楽と映像は小学生の子供の理解を超えていたようです。
すっかりあきてしまっていました。

イベントは朝までですが深夜でホテルに帰ることにしました。
帰り道車を走らせていると突然金縛りになりハンドル操作ができなくなりました。
車は大きく左にそれて路側帯にタイヤがぶつかりました。
車は体制を立て直すとともに金縛りはとけ、ハンドル操作が可能になりました。
助手席の息子は眠っていてきがつきません。
リツコが迎いにきたと思いました。
なんとが無事にホテルに到着しました。

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2008年03月25日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-62

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月12日(佐渡)

告別式の翌日が佐渡というのも因縁でしょうか。
リツコ一家と一緒に行く予定でチケットを用意していました。
リツコがこの世からいなくなったことを認めなくなかったのでチケットはキャンセルしませんでした。

昨晩は眠れなかったので焼酎を飲みました。
そのままソファーで横になっていたようです。
朝目覚めるととても息苦しいのです。
のどが腫れて息ができません。
鼻からなんとか息をしました。
病院に行く時間がないのでそのまま東京駅から新幹線に乗りました。
駅弁ものどを通らないくらいに腫れていました。
痛みはないので詰まり気味の鼻から精一杯息をしています。

新幹線は高崎に着きました。
リツコは乗ってきませんでした。
リツコ達の3席分が開いています。
リツコと一緒にいる気分がしました。

何駅か目でおばさんがリツコの席に座り込んできました。
指定席が開いていたので座ったのでしょう。
「そこはリツコの席です。」
といいたかったのですが、我慢しました。

新潟で新幹線を降りて佐渡行きのジェットホイールのチケット売場に行きました。
「大人一枚子供一枚」
ここでリツコのいない現実を思いだします。
佐渡に着いてレンタカーを借りました。
レンタカーを運転してイベント会場に向かいました。
会場は佐渡の最北端でした。
普段使っている携帯の電波が届かない場所だったので違うキャリアの携帯を購入していました。
それで部下と連絡をとりました。


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2006年11月12日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-61

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月11日(告別式)

鹿沼駅から電車を乗り継ぎ東京山手線まで帰ってきました。
息子が疲れたのでだだをこねました。
しかりつけると違う車両に移っていきました。
俺は放置することにして息子と別の車両に乗っていました。
渋谷駅に着いたので俺は下車しました。
電車は発車しました。
息子の姿はありません。
渋谷以外の駅で降りたのか、そのまま乗っているのかわかりません。
会社に連絡して駅のホームで待機してもらいました。

俺はとりあえず息子が自宅に戻っているか確認しに行きました。
自宅について渋谷駅にも息子がいなかったら警察に届けようと思いました。

1時間が経過しました。
息子は突然帰ってきました。
寝過ごして渋谷で降りられなかったようです。

人騒がせな息子です。

とりあえずほっとしました。
すると涙が止まらなくなりました。
リツコに2度と逢えないことを認識したからです。

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2006年10月29日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-60

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月11日(告別式)

火葬を終えて葬儀場に戻りました。
祭壇の前で食事をすることになっています。

トシエさんが供えられていたビールをもってくれました。
「リツコのビール飲んでください。」とコップについでくれました。
リツコの父親がやってきました。
はじめて話しをしました。
交際相手だったことをトシエさんから聞いたらしく、「こんなことになってしまって残念です。」と言ってくれました。

通夜・告別式の予定を俺の両親に教えました。
札幌までリツコの写真を速達で送りました。
「婚約していた彼女が交通事故で死んでしまった。」
親に電話するとあたりまえですがビックリしていました。
火葬の時間に手を合わせてくれていたようです。

俺の母親の母親の命日が7月8日でした。
母親からすると義理の娘と自分の母親の命日が同じという奇遇な結果に唖然としました。

そして7月11日はリツコの息子シンノスケの誕生日でもありました。
バースデーケーキを用意してリツコの祭壇の前でシンノスケの誕生日のお祝いをしました。
悲しさ倍増です。

夕方になって俺は帰ることにしました。
リツコが寂しくならないようにお墓参りとしたいので、お墓の場所をリツコの父親に聞きました。
「決まっていない。」と言われました。
「きまったら連絡ください」と告げて葬儀場を後にしました。

トシエさんが車で駅まで送ってくれました。
「早く忘れる事だね。」「後追いしちゃ駄目だよ。」ときつく言われました。

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2006年10月28日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-59

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月10日(通夜)

ホテルの主人が来て、「この窓は壊れてしまいました。明日業者を呼んで修理しなくてはなりません。
宿泊している部屋を変えましょう。」といって別の部屋の鍵を持ってきました。
主人の案内で別に部屋に行きました。
部屋の鍵が開きません。
主人はおどろき、強引に鍵を開けようとしたところ鍵が折れました。
これもホラー映画の開かずの間のパターンです。
リツコのいたずらかなと思ってしまいました。

主人はさらに別の部屋に案内してくれました。
雨は朝まで降り続きました。
トシエさんがいっていた。「リツコは嵐を呼ぶ女」は正しかったと認識しました。

2002年7月11日(告別式)

朝起きて窓の外を見ると川が増水して氾濫寸前です。
すごい流れです。
ホテルは素泊まりだったので朝食をコンビニで買って食べました。

告別式が始まりました。
リツコの遺体と最後の別れです。

火葬場に着きました。
あっという間にリツコの棺は火葬炉に入っていきました。
俺は崩れ落ちました。
涙で前が見えません。
1時間ほど時間がかかるため、親族は別室で食事をします。
当然のことながら食事はのどに入りません。

1時間がたちリツコの遺骨との対面です。
骨になったリツコを見て俺は崩れ落ちました。
号泣しました。
嗚咽が止まりません。
俺の姿を見て周囲の親族ももらい泣きしています。

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2006年10月22日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-58

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月10日(通夜)

通夜を終えて、宿泊先のホテルに戻りました。
お腹がすいたので息子とふたりで居酒屋にいきました。
喪服はホテルで着替えました。

平日の午後11時を過ぎて居酒屋にくる父親と小5の息子に女将は疑問をもったようで、「旅行ですか?」と尋ねてきました。
婚約者の葬儀にきたことを告げると女将は涙を流しました。
料理をたくさんサービスでもってきてくれました。
もちろんのどには通りませんでした。

ふと冷蔵庫を見ると「タングロン」が入っていました。
「タングロン」とは小さい紙パック入りの昆布エキス飲料です。
製造は北海道芦別市で行っており道内近郊でしか発売されていないのです。
芦別市に小5~中2まで俺は住んでいました。
芦別市では給食に「タングロン」がでます。

栃木県鹿沼市の居酒屋で出会うとは・・・。
北海道芦別市にゆかりのある人物がもちこんだのでしょう。
あえて質問しませんでした。
今でも疑問は解決されないままです。

1時間ほどで居酒屋を後にしました。
ホテルに戻ったとたん突然の落雷さらに豪雨が続きます。
ホテルの部屋の窓が突然開きました。
ホラー映画によくあるシーンです。
俺は別に怖くはなくむしろリツコがきたのかなと思ったくらいでした。

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2006年10月21日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-57

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月10日(通夜)

電車を乗り継ぎ2時間以上かけて息子と栃木県にある鹿沼駅にやってきました。
明日は告別式なので今日は泊まることにしました。
駅前のホテルを何軒か回りました。
当日の宿泊なので無理と断られました。
やっと見つけました。
夕食の用意は間に合わないといわれました。
ロビーにプロ野球選手の集合写真が貼ってありました。
練習で訪れたようです。

タクシーに乗って葬儀場まで行きました。
現地に到着しておどろきました。

葬儀場の横に喫茶店がありました。
その喫茶店は石原裕次郎をしのぶ喫茶店だったのです。
中は石原裕次郎1色です。

リツコは実は石原裕次郎の隠れファンだったのです。
北海道小樽にある裕次郎記念館に行く計画を立てていました。
よりによってリツコの葬儀場の隣が石原裕次郎をしのぶ喫茶店とは奇遇です。
因縁めいたものを感じました。

午後6時通夜がはじまりました。
リツコへ用意したボーナスは香典にかわりました。
こんな形で渡すなんて・・・、とても切ないです。

リツコの親戚がたくさん来ていました。
リツコの息子達もいます。
あいかわらずクールです。

わが息子はしょんぼりしています。

ひっそりと通夜は終わりました。

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2006年10月15日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-56

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月8日(運命の日)

リツコの息子達のことが気になります。
俺は引き取りたいと思いました。

リツコの父親は無職です。
リツコの親戚が来て話し合っていました。
結論は先延ばしでまずは親戚の家をたらい回しになるようです。

息子達は荷物をまとめていました。
「プレステもってっていいの?」
シンノスケが俺に尋ねました。
「いいよ」と答えました。

亀と金魚を飼っていました。
リョウタの担任の先生が学校で面倒をみますといって引き取っていきました。

リツコの遺影用の写真がありませんでした。
リツコはいつもシャッターを押す側だったのでした。

俺が軽井沢で撮った写真があるのでそれを使ってもらうことになました。
リツコの最高の笑顔。
ウエディングドレス姿です。

午後6時になりリツコを搬送する車がきました。
リツコは栃木に帰っていきました。

俺は東京に戻りました。
リツコの写真のネガを宅急便で送りました。

俺は喪服を持っていません。
早速新調することになります。
悲しんでいる暇はありません。

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2006年10月14日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-55

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月8日(運命の日)

いつも深夜は俺がリツコにおやすみコールをしていました。
その日だけは俺は電話しませんでした。
俺は悔やみました。
「電話していればリツコは事故起こさなかった。」
俺と交際はじめてから、リツコの友人は遠慮してリツコに電話することを控えていました。
「俺が電話していれば・・・。」

リツコの自宅に着きました。
リツコの息子達が体操着でいました。
泣くこともなくクールでした。

リツコの言葉を思い出しました。
「息子達は冷めているから、私が死んでいなくなってもけろっとするよきっと・・・」

家にはリツコの父親がいました。
葬儀の段取りを話し合っていました。
リツコの遺体を今日栃木に搬送して7月10日に通夜、11日に告別式と決まりました。

女性がひとり手伝いをしていました。
トシエさんといって、リツコの幼馴染で栃木から駆けつけてきました。

俺はずっとリツコのそばにいました。
おでこをずっとなでました。
リツコは眠っているように見えます。
でも起きてきません。

リツコは外傷がほとんどありませんでした。
脳への衝撃が致命傷になったようです。

昨日リツコとちゃんとお別れしていません。
気まずい空気のままリツコと永遠の別れになってしまいました。

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2006年10月09日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-54

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月8日(運命の日)

俺は半狂乱状態になりました。
脳裏にはリツコの言葉「あなたが死んだら私も死ぬ。」
俺もリツコに言いました。「リツコが死んだら俺も死ぬ。」
今、後を追えばリツコに逢えるかもしれない。そう考えました。

ヨシエさんと会社の上司は俺をなだめるように声をかけてきました。

ヨシエさんは大きなビニール袋を持っていました。
その中に事故当時のリツコの着衣が入っていました。
プレゼントしたワンピース、サンダル、下着まで。

ICUに入っていたリツコは冷たくなってでてきました。
リツコの自宅に搬送です。

事故は深夜1時57分におきました。
ガードレールに激突しました。
エアバックがふくらみましたがそれがカウンターパンチとなり、脳に衝撃をあたえのでした。

連絡が遅れたのは、俺の携帯番号は高崎ではリツコ以外は知りませんでした。
警察がリツコの携帯からリツコの関係者の番号を調べたようです。

ヨシエさんが俺に何度も謝ってきました。
そういえば昨夜はリツコはヨシエさんと一緒なはずでした。
日曜の夜だったので「次の日は仕事があるから」といってヨシエさんはリツコより先に帰宅したのでした。

ひとりになったリツコは昔働いていたデニーズの店長に結婚の挨拶にいったのでした。
その時のおみやげは「えんぎや」で購入したものでした。
深夜0時を過ぎてリツコは睡魔におそわれてきたのでデニーズでしばらく休んでいました。

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2006年10月08日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-53

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月8日(運命の日)

7月7日の七夕も終わって8日になりました。
夕方リツコと気まずくなったので、ほぼ毎日おやすみの電話をしていましたが今夜はかけるのをやめました。
深夜1時過ぎ布団の上に横になっていましたが寝苦しくて何回も寝返りをうちました。
眠れない時間が続きました。

眠れないまま会社にいって仕事を始めました。
朝リツコから連絡はありません。

今日はリツコの最後の夢、ボーナスを渡そうと「賞与袋」に現金を入れて準備しました。

10時を過ぎてもリツコから電話はありませんでした。
今日は東京にこないのかな?と俺は思いました。

11時を過ぎました。
依然連絡はありません。
嫌な予感がしました。

11時、俺の携帯が着信しました。
かけてきたのは、ヨシエさんでした。
ヨシエさんはこういいました。
「リツコが深夜に事故って意識不明の重体です。早く病院に来て」

俺は絶句です。
気を取り直して、今は病院に向かうことだけを考えよう。
新幹線に飛び乗りました。

12時30分リツコが運ばれた高崎市立病院に着きました。
ヨシエさんがいました。
ヨシエさんは震える声で言いました。
「さっき息をひきとりました。」

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2006年10月07日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-52

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月7日(自由が丘)

今日は日曜日、リツコ一家が泊まりにきています。
リツコが朝食を作ろうとして、俺がプレゼントしたエプロンをつけました。
エプロン姿を見たリツコの息子達は、リツコに言いました。

「お母さんみたい!」

リツコは必死で息子二人を育てていますので、息子達に厳しいこともしばしばです。
最近は俺が支えになっているので、リツコは穏やかになり息子達にも優しく接しているようです。

今日は息子達は家で遊ばせておいて、リツコとふたりで自由が丘デートを楽しみます。
「えんぎや」でブレスレットを買いました。
来週は皆で佐渡に行くので子供達のおそろいのサンダルを買いました。
パン屋で息子達のお土産のパンを買って帰りました。

帰り道でリツコは「息子達は冷めているから、私が死んでいなくなってもけろっとするよきっと・・・」
なんか意味深な発言でした。

夜リツコは用事があるので夕方高崎に帰って行きました。

リツコから携帯に電話がありました。
息子のサンダルのサイズが小さかったこと、鳳凰美田を持って帰るのを忘れたことを告げました。

俺は答えました、サンダルは大きいサイズを買っておくこと、鳳凰美田は明日来るんだからもってかえればいいじゃない・・・。

ぶっきらぼうな態度で気まずい空気が流れました。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-51

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月6日(鳳凰美田)

実は夜、リツコを驚かせようとプレミアム日本酒で入手困難な「鳳凰美田」を用意しました。
リツコの地元栃木の蔵の日本酒です。
TVでも取り上げられすっかり人気の日本酒となりました。
リツコは前前から死ぬ前にもう一度飲みたい酒として「鳳凰美田」をあげていました。
俺の誕生日に一緒に飲もうと思ってましたが、誕生日はリツコは夕方帰ってしまったので今日お披露目となりました。

鳳凰美田を見てリツコは感動していました。
「軽井沢写真館」「百年の孤独」「野うさぎの走り」についでリツコの夢を叶えました。
もうひとつリツコには夢がありました。
それは、ボーナスをもらうことでした。
契約社員やアルバイトの仕事をしていたため、ボーナスは一度ももらったことがありませんでした。
これは実現不可能でしょうか・・・。

この日はまったりとした夜でした。

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2006年10月01日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-50

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月5日(佐渡チケット予約)

今日は7月12日~14日まで佐渡でイベントがあり、会社からも参加する社員がいるため俺も行くとこにしました。
リツコ一家とわが息子も連れて行こうと考え、早速チケットの予約にいきました。
家族旅行の気分でとても楽しみです。

2002年7月6日(鳳凰美田)

今日は土曜日。
シンノスケ、リョウタが11時頃自宅にきました。
リツコはあとからきます。
俺はひとりでリツコを迎えにいきました。
今日の朝、リツコの自宅のベランダに干してあったリツコの下着上下が盗まれたそうです。
3着ほしていましたが全部でした。
リツコは落胆してました。

そこで俺は下着3着プレゼントすることにしました。
渋谷で購入です。
俺が選ぶことになりました。
かなりエロい下着がたくさんあります。
冒険的な透け透けの黒を一着選びました。
残りは赤と黄色のかわいい系を選びました。
下着のつけ方を店員さんから教わっていました。
今までAカップだと思っていたら実はBカップだったのでした。
試着するとリツコの胸に少しだけ谷間ができていました。

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2006年09月30日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-49

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年7月3日

今日は俺の自宅でまったりと過ごしました。
スヌーピーの定期入れと会社で販売しているTシャツを渡しました。
Tシャツは高崎の遊び仲間にプレゼントするそうです。
男が多いのが気になりますが・・・。

2002年7月4日(誕生日)

今日は俺の38回目の誕生日です。
リツコが来てくれるので昼間から遊びに行くことにしました。
夕方には高崎に帰らなければいけないので遠くまで行くことができません。
結局、池袋の「ナンジャタウン」に行くことにしました。
息子の大泣きで一緒に行けなかったリベンジも兼ねて・・・。

いろんなイベントに参加しまくったのでかなりぐったりしました。
おみくじをひいたら俺は大吉でリツコは吉でした。

土佐藩でランチしました。

リツコからの誕生日プレゼントは自作のアクセサリーでした。
「浮気しないように」と念をこめて俺のかばんにつけていました。

俺は誕生日を好きな人と過ごせたのでとても幸せな気持ちでした。
夜まで過ごせなかったのは淋しかったですが・・・。

自宅に帰ってから息子とケーキを食べました。

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2006年09月25日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-48

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月30日(代官山)

突然俺の携帯が着信しました。
北海道の母親からです。
母親は勘が鋭く俺や息子に事件がおこると察知して連絡してきます。

近くに再婚を考えている相手リツコがいたので、母親に紹介しようか迷いましたがまた今度にしようと知らせずに電話を切りました。

家に帰ると息子達はどろんこでした。
世田谷公園で遊んでいたようでした。

部屋も泥棒がはいったような荒れ方でした。

リツコはキレました。
「かたずけなさい!!」

2002年7月1日(退職)

今日、リツコは高崎の勤務していた会社を退職しました。

寿退社ってやつですね。


2002年7月2日

昨日リツコは会社を退職したので、今日からは昼間から俺の自宅に通ってきます。
昨日エプロンを購入していましたので、リツコにプレゼントしました。

渋谷DENでランチしました。
平日昼間のプチデート。
少しだけ恋人気分満喫です。

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2006年09月24日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-47

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月25日(高崎雅楽家)

今日はヨシエさんを交えて3人で飲むことにしました。
場所は高崎の雅楽家です。

俺とリツコの急展開にヨシエさんは驚いていました。
6月末でリツコは退社することにしました。
7月からは同居の準備に入ります。
まずリツコがうちの息子を掌握することが第一ステップです。
今のままでは同居は破滅につながります。
うちの息子がキーマンなのです。

2002年6月30日(代官山)

昨夜からリツコ一家は泊まりにきています。
今日は子供達だけて遊ばせて俺とリツコは代官山でデートしました。
ブティックでスカートとサンダルを買いました。
息子達に「無敵」と文字がプリントされたTシャツをおそろいで買いました。
リツコと俺はおそろいのシャツを買ってしまいました。

渋谷のメガネ店でリツコと俺のおそろいのメガネを買いました。
かなりバカップルになっています。

7月2日からリツコは毎日東京に来ることになるので渋谷高崎間の定期券を買いました。

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2006年09月23日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-46

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月19日(クリスマス)

今日は時間を忘れて飲んでしまい新幹線の最終が迫っていました。
リツコは飲んでいないので車で高崎駅までかっ飛ばしました。
しかし無残にも最終は行った後でした。

リツコは決断して車で高速に乗り川越まで送ってくれることになりました。
川越から東京行きがあるかもしれない・・・。

車中ではけんかになりました。
俺は送っていらないとさんざんいったのですがリツコは受け入れません。
険悪なムードのまま川越に着きました。

リツコは高速に戻っていきました。

駅に着くと残念ながら東京行きの最終は行ってしまいました。
結局タクシーで東京に帰りました。

家に帰ると息子はまだ起きていました。
ひとりで淋しくて泣いていました。

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2006年09月18日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-45

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月19日(クリスマス)

今日も高崎に着ました。
今日は「イッツクリスマス」という店にいきました。
夏なのに・・・
店内はクリスマス一色です。
夏に見るサンタもいいものです。

この店は誕生日を迎えたお客に対し従業員が「Happy birthday」ソングを歌ってくれます。
リツコは自分の誕生日をここで迎えたいと希望しています。
今日も誕生日の女性が祝福されていました。
燃え上がるカップルです。
うらやましい・・・。

しかし、リツコにはあるジンクスがあるようです。
リツコの誕生日は11月なのですが、11月前に彼氏と別れてしまうことです。
常に淋しい誕生日を迎えていたらしいのです。

しかし今年は違います。
俺はリツコと別れないから・・・

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2006年09月17日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-44

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月15日(リツコ宅)

リツコの車で我々は東京へと出発しました。
車中にはリツコと俺、子供4人です。
子供達はにぎやかでした。

家に到着後、ヨシエさんを渋谷駅まで迎えに行きました。

大人3人子供4人で我が家で宿泊です。

2002年6月16日(ディズニーランド)

今日は朝6時起きです。
俺は八丁堀で撮影の立会いがあったのですが、リツコの要望でディズニーランドまでのナビとして同乗しました。

リツコの過激な運転で渋滞をどんどんクリアしていきます。
予定より早くディズニーランドに到着です。
リツコ達と別れて俺は電車で八丁堀に向かいました。

夕方にリツコから「ディズニーランド満喫しました。今帰路です。」とメールがきました。

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2006年09月16日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-43

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月15日(リツコ宅)

今日は日曜日なのですが、これから皆で東京の俺の家に泊まりに行きます。
ヨシエさんの息子も一緒です。

ヨシエさんもシングルマザーです。
小6になる息子と二人暮しです。
ヨシエさんには東京の高円寺に暮らしている彼氏がいます。
彼氏の存在を息子は全く知りません。
デートするときは息子をリツコに預けて行くからです。
今日ヨシエさんは彼氏とデートのため、息子はリツコに預けました。

夜東京でヨシエさんを迎えに行きます。
ヨシエさんも我が家に泊まり明日リツコ一家とヨシエさん一家はディズニーランドに遊びに行く予定になっています。
息子達は学校をずる休みです。

俺は仕事なので一緒に行きません。
我が息子はディズニーランド嫌いなので学校に行くようです。

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2006年09月09日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-42

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月15日(リツコ宅)

リツコの会社の同僚のヨシエさんの息子がやってきました。
息子達はやっと通常に戻りました。
子供部屋でプレステ2で遊んでいるようです。

しばらくするとリツコの小1の息子が泣きながらリツコのもとにきました。
ゲームをやらせてもらえないから画面の前に立って邪魔をしたところ兄に殴られたようです。

弟は大泣きです。

我が息子、リツコの息子の兄に続き弟まで機嫌が悪くなりました。
リツコがまたキレました。
弟を玄関の外に放り出しました。
さすがに弟は観念したようですっかり大人しくなりました。

母は強しですね。

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2006年09月02日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-41

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月15日(リツコ宅)

俺はまだ息子をコントロールすることができません。
注意しても全然無視しています。

リツコが怒るわけにいかないので何とかするように言われています。

しばらくするとリツコの息子がぶつぶつ文句を言い始めました。

リツコはキレました。

リツコの息子を怒っています。
おそらく普段以上に厳しく怒っているのだと思います。

リツコの息子がかわいそうに思ってしまいます。

リツコの家で昼食にしました。
リツコ特製のパスタです。

リツコの家にはじめて行きました。

リツコの部屋と子供二人の部屋の2部屋ありました。
リツコの部屋には息子達は出入り禁止なのでした。

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2006年08月27日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-40

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月15日(伊香保温泉)

一行はホテルを後にしました。
車を走らせました。
息子の機嫌は直りません。

「おもちゃと人形自動車博物館」に行くことにしました。
息子を無理やり連れ出しました。

中には昭和の町並みを再現した駄菓子屋横丁がありました。
いろんな駄菓子がありました。
息子の機嫌が良くなりました。
たくさん駄菓子を買いました。

なんとか気持ちを建て直し一行は伊香保を後にしたのでした。

その後リツコの家のそばの公園で遊んでいたとき事件が起こりました。
我が息子とリツコの息子がけんかをはじめたのでした。
原因は、リツコの息子の持ち物を我が息子が間違って踏んで壊してしまったのですが我が息子がリツコの息子に謝らなかったのです。


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2006年08月19日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-39

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月15日(伊香保温泉)

東京に泊まる時は息子達3人で一部屋、俺とリツコは別々の部屋、都合3室でした。

HOTELの布団は俺とリツコが隣同士、その上に息子達3人が寝ることになりました。

リツコの寝顔を見るのははじめてでした。
いつもリツコは「私は死んだように寝てると人から言われる」といっていました。
寝顔はまさにその通りでした。

翌朝朝食はバイキングでした。
我が息子が突然機嫌が悪くなり食べようとしませんでした。
疲れが出たのでしょうか・・・。

すっかり雰囲気が悪くなりました。

お土産を選んでいるときも俺は俺、リツコはリツコで別会計で買えと言っています。
かなり機嫌が悪いようです。

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2006年08月17日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-38

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月15日(伊香保温泉)

宿泊先を伊香保温泉にしぼり各ホテルに電話をかけまくりました。
土曜日ということもありどこもホテルは満室です。
30分ぐらい電話をかけたなかで一室だけ開きがありました。
夕方なので夕食の準備は間に合わないのということで夕食無しの朝食付で確保しました。

一行は伊香保温泉「HOTEL天坊」にむかいました。

結局夕食はHOTELにある居酒屋になりました。

リツコの息子二人は温泉に泊まるのははじめてでした。
かなり興奮しています。
温泉はプールさながら子供達の遊び場となっていました。

夜も遅くなり、寝ることになりました。
ひとつの部屋で全員寝るのははじめてでした。

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2006年08月16日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-37

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月15日(伊香保温泉)

今日は息子を高崎に連れて行くことになりました。
新幹線で息子と二人で高崎に着きました。
駅にはリツコ一家が車で迎えに来てくれています。

一行は桐生市にある公共施設「カリビアンビーチ」に行きました。
波があるプールや流れるプールやスライダーまである充実したプールです。
しかも公営施設なので料金が安いのです。
地元の穴場的存在です。

息子達3人はプールを堪能しました。

俺とリツコは見学です。

今日は高崎で宿泊するつもりできました。
リツコは家に泊まるのはどうかと言い出しました。
家が狭いということもあり我々の宿泊に難色を示しました。

俺は打開策として「皆で温泉に泊まろうか?」とリツコに提案しました。
リツコは承諾しました。

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2006年08月15日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-36

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月11日(高崎観音)

「高崎観音って立ちションしてるみたいだね。」
と思わず俺は言いました。
丁度股間あたりに両手があってそう見えました。

そんな会話をしていたら高崎観音に行こうということになりました。
夜の高崎観音はライトアップされて結構不気味でした。

リツコとお酒の話で盛り上がりました。
リツコは安酒ばかり飲んでいたので、プレミアム焼酎を飲んだことがないようでした。
そこで「百年の孤独」を飲ませてあげようと考えました。

数日後リツコにプレゼントしました。

するとリツコは「野うさぎの走り」を飲みたいとリクエストしてきました。

数日後リツコにプレゼントしました。

実はリツコにはもう一度飲みたい日本酒があったのでした。
それを飲むのが夢といっています。

リツコの最初の夢「軽井沢のアンティーク衣装の写真館で撮影する」ことを実現させた俺としてはその幻の日本酒をゲットしようという野望がありました。

その日本酒はリツコの産まれた栃木県の蔵でした。
「鳳凰美田」の発泡酒です。
必死に探しました。

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2006年08月12日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-35

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月9日(アンデルセン公園)

アンデルセン公園ではリツコの次男が高台から落っこちるという大惨事がありました。
大泣きしました。
体は無傷だったのですが精神的ショックがすごかったらしく、しばらくママに抱きついていました。
やはりまだ小学1年生の子供です。

アンデルセン公園を出てファミレスで夕食にしました。
全員注文したものが違うという個性派集団でした。

楽しかった2日間もあっという間に過ぎて行きました。

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2006年08月11日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-34

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月9日(アンデルセン公園)

リツコ一家はいつものように我が家に宿泊しました。
レンタカーは今日の夜返却なので今日もお出かけ可能です。
今日は千葉のアンデルセン公園に行くことにしました。
柏に住んでいた頃、息子とよく遊びに行った公園です。

さあ出発しようと車を走らせました。
レンタカーは少しロングボディーでした。
家の前は細い路地です。
右折しなければならないのですが、 うまく曲がれません。
何回も切り返しをしたのですが全然曲がれません。

みかねたリツコが運転を代わってといいだしました。
りつこは昔トラックの運転手をしていました。
あっという間に曲がりました。
さすがです。
曲がりきったところで運転交代です。

運転の上手なところを見せようと片手ハンドルなど多用しました。
首都高合流なんてお手の物です。
路地を曲がりきれなかったのは大きい車体に慣れていないからさ・・・。

さて、一行はアンデルセン公園に到着しました。

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2006年08月09日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-33

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月8日(東京サマーランド)

今日はリツコ一家が高崎からやってきます。
レンタカーを借りて遊びに行こうということになりました。

リツコはスヌーピーマニアでした。
原宿にあるスヌーピーのショップで買い物をしたいというので、リツコ一家には原宿に来てもらいそこに車で迎えに行きました。

リツコ一家と合流後、息子はプールが好きだったので、東京サマーランドに行くことにしました。

今日の運転は俺です。
運転歴は長いですから安心して大丈夫なんです。

渋滞にはまり東京サマーランドの到着は午後になりました。

プールに行くことは急遽決めたので水着の準備はありません。
常設のショップで購入することになりました。

リツコと俺はプールに入らず見学することにしました。
リツコの水着姿見たかったのですが・・・。

息子達がプルーで遊んでいる間、リツコと俺はまったりとデートです。
リツコがスヌーピーマニアということを知っていた俺は、あらかじめショップで超レアもののスヌーピーのピアスを購入していました。

婚約指輪の代わりにプレゼントしました。
リツコは大変喜んでいました。

楽しかった一日は終わりました。

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2006年08月06日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-32

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月4日(軽井沢にて)

ヨーロッパの貴婦人と三四郎かなり違和感があります。
そのギャップがいいのかもしれませんが・・・。

女子としては憧れの衣装を着れるのですからよいですが、男子的にはちょっと・・・。

とっても楽しい撮影でした。
携帯の写真もちゃっかり残しました。

店の主人とすっかり意気投合しました。
ホームページのデザインを引き受ける代わりに撮影代を無料にしてくれる約束をしました。
観光地ならではの醍醐味です。

その後、食事をしておそろいのキーホルダーを買って軽井沢をあとにしました。

高崎には夕方着きました。
ちょっと休憩をしようとラブホテルに入りました。
車を運転していたのはリツコでした。
女性の運転でカーテンをくぐりました。
かなりどきどきしました。
ふたりきりでこんな場所ははじめてでした。
ふたりは愛し合いました。

その後、カラオケボックスに行きました。
リツコとカラオケするのもはじめてでした。
結構上手かったでした。
「君の瞳に恋してる」を英語で歌いこなしていました。
新幹線の終電まで楽しみました。

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2006年07月24日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-31

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月4日(軽井沢にて)

今日はある目的の為にリツコと一緒に軽井沢に行きました。
それはリツコの夢だった「軽井沢写真館」で撮影することでした。

「軽井沢写真館」はアンティークなウエディングドレスでセピアの写真を撮影してくれます。
昔ながらの手焼きプリントで百年以上保存ができるといいます。
店頭にサンプルとして「キンキンケロンパ夫婦」の写真が飾ってあります。

軽井沢に何回も遊びに来ていたリツコは、この写真館がとっても気になりいつか自分も撮影したいという夢をもっていました。

その夢を叶えるために今日軽井沢にやってきました。
そして二人だけの結婚式の意味もありました。

まず衣装選びからリツコは一番人気の貴婦人のドレスを選びました。
ドレスに着替えるととっても魅力的でした。

さて、俺の衣装はというとなんと男子は種類がありません。
「姿三四郎」の衣装しかありませんでした。
下駄、袴というスタイルです。

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2006年07月17日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-30

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年6月1日(運動会)

今日は息子の学校の運動会です。
早朝席取りに行きました。

高崎からリツコ一家が弁当持参で来てくれました。

息子は期待に応えられず、徒競走ではビリでした。

昼食の時間になり弁当を食べました。
手作りの弁当なんて久しぶりで感動しました。

息子の活躍は全く無いまま運動会は終了しました。
こんな運動会を見るためにわざわざ高崎からでてくるなんて・・・。
と思ったに違いありません。

家に帰ると息子の同級生が大挙押し寄せました。
いつも溜まり場になっているからでしょうか・・・。

同級生らは、リツコと息子達の存在を不思議に思っていました。
親戚という説明をしました。

リツコは翌日用事があったため、今日は日帰りです。
あわただしく一日は過ぎて行きました。

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2006年07月16日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-29

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月25日(リツコ帰京)

結局息子は一口も口に入れませんでした。
食べるとお別れということがわかっていたからです。
「来週は運動会だからリツコにお弁当をつくってもらってきてもらうんだよ。」
と息子にいうと、食欲が出てきたようです。
しかし、時間なのでレストランから出ることになりました。

有楽町で別れることにしました。

息子はとっても寂しそうでした。

2002年5月28日

今日は高崎でリツコとデートです。
今日はリツコを驚かせることがあります。
リツコは髭が好きではありませんでした。
俺はずっと髭を生やしていました。
でも今日朝髭をそりました。

若返った気がしました。

俺の顔を見たリツコはびっくりしていました。

今日は「ココボムカフェ」に行きました。

ここはリツコがコンパで使う店でした。
従業員に「新しい彼氏?」とつっこまれていたリツコでした。

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2006年07月15日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-28

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月25日(リツコ上京)

リツコと俺は一安心です。

夕方になりそろそろ帰る時間になりました。
お土産を選びました。
「あざらしの抱き枕」にしました。130センチくらいあるでしょう。とっても大きいです。
それをひとり一個買いました。

帰りの電車では不思議な集団になっています。さらに場所を取って邪魔な人たちです。

横浜に立ち寄り食事をして帰りました。

出だしは不調でしたがなんとか一緒に帰ってこれました。

家に無事に着きました。
子供達は疲れて寝てしまいました。

俺とリツコも疲れがどっとでました。
お酒を少し飲みました。

やがて二人はリビングのソファーで愛し合いました。
そこでハプニングです。
避妊具が子供達の寝室にあるので取りにいけませんでした。
コンビ二に買いにいくのもしらけることになります。
そうこうしているうちにリツコの下の子が寝ぼけながらリビングにきました。

2002年5月25日(リツコ帰京)

朝になりました。
昼食を一緒に食べてそのままリツコ達は高崎に帰ることになりました。
有楽町のバイキングレストランに行きました。
ここでもわが息子のわがままが始まりました。
「食べたくない。」と言っています。

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2006年07月11日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-27

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月25日(リツコ上京)

しかし、息子は店の中に入ろうとしません。
息子抜きで食事をしました。

食事が終わってリツコがわが息子を一緒に行くように説得しましたが応じません。

リツコが俺を呼びました。
リツコは泣きながら言いました。
「こんなにわがままで人の気持ちを考えない子供はじめてだよ。私はこの子の母親になるのは無理。あなたは父親として息子を全くコントロールできてない。もう別れよう。」

このままでは収拾がつかないので俺はリツコに言いました。
「リツコとリツコの息子たちで先に入場してきて。俺はもう一度息子を説得するから。それで駄目だったら俺達は帰るから。その時はリツコもそのまま高崎に帰ってください。」

リツコ達は先に入場しました。
俺は息子を説得です。
「とりあえず行くだけ行って、いやだったら直ぐ帰ろう。ちゃんとお別れしよう。もう二度と会えなくなるんだから。」
息子は承知しました。

やっと八景島シーパラダイスに入場です。
早速先に入場しているリツコにメールをして今いる場所を教えてもらいました。
順路に沿っていくのでなかなか追いつきません。
携帯も電波が届かず不通です。

やっとの思いで合流できました。

息子の機嫌がよくなって3人で仲良く遊んでいます。

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2006年07月10日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-26

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月24日(子供だけ上京)

今日はリツコの息子二人だけが上京してきました。
リツコは夜飲み会があるため翌日の朝上京することになりました。
子供3人の面倒を俺一人で見るのはこれまで生きてきてはじめてのことです。
最初は無理かなと躊躇しましたが、息子もリツコの子供達が泊まりに来るのを楽しみにしています。
不安になりながらも受け入れました。

晩御飯はリツコの子供達の持込のミスタードーナツと駅前で買ったケンタッキーフライドチキンを食べることにしました。
食事を終えると子供三人でお風呂に入れました。
お風呂はむちゃくちゃになっていました。
入浴シーンの写真をリツコにメールするとびっくりしてました。
仲良くなり過ぎってことですね。

2002年5月25日(リツコ上京)

翌朝リツコが上京です。
俺は東京駅まで迎えに行きました。
その間子供達はTVゲーム三昧です。
リツコが子供達と合流して「今日こそは皆で遊びに行こう」と決意した俺でした。

結局「八景島シーパラダイス」に行くことにしました。

電車に乗ったのですが結構時間が掛かりました。
わが息子が疲れたためぐずりだしました。
「行きたくない!帰る。」

電車はやっと駅に到着しました。
息子は歩こうとしません。

ちょうどお昼だったのでラーメン屋に入ろうと提案しました。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-25

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月18日(宿泊後)

一気に5人家族になるのです。
大家族です。

息子は受け入れたようです。

「みんな仲良しなんだよね。楽しいよねきっと。」

息子はその時から大人は大人同士、子供は子供同士という変な考え方になってしまいました。

2002年5月19日(携帯電話購入)

俺はついにPHSから卒業することにしました。
今日携帯電話を購入することにしました。
機種はリツコと同じauにしました。
カメラ付き携帯の最新版です。
写真をとって早速リツコに送りました。

2002年5月23日(お台場デート)

今日はリツコが東京に出てきました。
お台場でデートしました。
とくにハプニングもなく、まったりとした時間を過ごしました。
リツコが帰る時間になってしまった。
少しでも一緒にいたいという気持ちから、帰りの新幹線に俺も同乗して大宮で別れることにしました。
遠距離恋愛ってやつですね。

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2006年07月09日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-24

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月18日(宿泊後)

なんとか連れ出そうと画策しましたが頑固に動こうとしませんでした。
実力行使で全員外に出ました。
俺も出ようとしたところ息子は「行かないで!」と大泣きしました。
こんな泣きかたは今まで見たことがありませんでした。
今日はあきらめてリツコと息子ふたりで「ナンジャタウン」にいってもらいました。

リツコは今まで息子達と遊びに行くことはなかったのです。
息子を友人に預けてリツコだけでいろんな場所に出かけていたのです。

リツコの息子たちはリツコと遊びに行くことが夢でした。
それが叶ったのです。
とても嬉しそうでした。

さて、リツコ一家がいなくなった我が家では大泣きの息子がひとりいました。
息子としては家で皆でずっと遊びたかったのでしょう。
今までも遊びに来ている人が帰ろうとするとと引き止めます。
寂しいのでしょう。

あまりに大泣きしているので、時間はまだ早かったのですが一緒にお風呂に入ることにしました。
やっと泣き止みました。

お風呂に浸かりながら、息子に話しました。
「みんなで一緒に暮らしたら楽しくないか?友達と弟と一緒に暮らすのは毎日楽しいだろう?」
息子はうなずきました。

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2006年07月07日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-23

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月18日(宿泊後)

翌朝になりました。
息子たちは早速ゲームに夢中です。

リツコが朝食を作ろうとしています。
食材を買いに行こうかといいましたが、冷蔵庫の中にあるものだけで作るといいます。
ウインナーとたまねぎと人参でチャーハンを作ってくれました。
リツコの手料理を食べるのはこれがはじめてです。
おいしくいただきました。

リツコは台所も掃除してくれました。
続いてお風呂、そしてトイレ掃除もしてくれました。
リツコは几帳面そしてきれい好きなのです。
トイレ掃除も気合がはいっています。
洋式の便座のねじを緩めてはずします。
便座をとりはずしてその裏側まで掃除するのです。
こんな掃除の仕方は、はじめてみました。
家中ピカピカになりました。

今日はどこに遊びに行こうかとリツコと相談しました。
池袋にある「ナンジャタウン」に行きたいとリクエストがありました。
俺も息子も数回いっています。
息子は出かけないで家にいると言い出しました。

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2006年07月06日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-22

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月17日(宿泊)

夕食は「つばめグリル」に行きました。

子供同士は打ち解けるのは早いです。
楽しい夕食も過ぎ、我が家に行くときがきました。

渋谷からタクシーに乗れば直ぐ着きます。

自宅に着きました。
息子はPS-2にはまっています。
早速子供たちはゲームを始めました。

家に子供が泊まりに来たのははじめてのことでした。
息子は興奮気味です。

午後11時を過ぎたので子供たちを寝かせることにしました。
なかなか寝つけないようで騒いでいます。

午前0時には熟睡したようです。

リツコはリビング、俺は別の部屋で寝ることにしました。

リビングで軽くお酒を飲みました。
二人ともいい気持ちになりました。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-21

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月17日(宿泊)

今日俺はこんなメールをしました。

「タイトル:牧師より
妻リツコは苦しいときも悩めるときも夫を支えることを誓いますか?」

リツコから返事が
「タイトル:牧師さんへ
誓います。」

俺:「では誓いのキスを」

リツコ:「(-3-)」
目をつぶったキスマークでした。

俺:「(^3^)」

冗談のようですが、半分本気でした。

二人の心は「結婚」の気持ちは固まっていました。
ただ子供が納得すればですが。

実は今日、リツコが息子二人を連れて上京することになりました。
子供同士を引き合わせるためです。
子供にはまだ説明はしていません。
仲良くなってから徐々にという考えでした。

午後8時前リツコと息子二人は渋谷駅に着きました。

俺は息子と改札に迎えに行きました。
すると子供が三人います。
もう一人はリツコの会社の同僚でシングルマザーヨシエさんの息子でした。
ヨシエさんは彼氏とふたりきりでお泊りデートのため息子を預かってきたようです。
高崎のシングルマザー恐るべしです。

子供同士初顔合わせです。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-20

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(はじめてのデート)

リツコは高崎駅まで車で迎えにきてくれました。
助手席に乗って出発です。

俺は高崎の居酒屋は全くわからないのでリツコのよくいく店「楽」に行くとこにしました。

ふたりだったのでカウンターのような隣同士に座る場所に案内されました。

「お疲れ様。乾杯!」とグラスを合わせました。

深夜の電話であれだけたくさん会話したのにもかかわらず話は盛り上がりました。

化粧室に行った俺はPHSからリツコの携帯にメールを入れました。
「俺より先に死ぬなよ!」

席に戻るとリツコが化粧室に行きました。

俺のPHSにメール着信です。
「あなたが死んだら私も死ぬ。」

俺は返信しました。
「リツコが死んだら俺も死ぬ。」

会話をしながらメールするという不思議な展開になりました。
あっという間に時間は過ぎ、午後10時になりました。
新幹線の終電に間に合わなくなるので店を出ました。

車に乗ったふたりは自然と唇を合わせました。

帰りの新幹線で缶コーヒーを飲みましたが、リツコのぬくもりがまだ残っていました。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-19

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(はじめてのデート)

7時に起きたので睡眠時間は3時間弱。
でもさわやかな目覚めでした。
今日の夜リツコに逢えるからです。

会社の仕事もさくさくとこなして午後6時くらいの新幹線に乗りました。
高崎まで一番早く着く手段として新幹線を選びました。
乗車時間は1時間程です。

午後7時過ぎに高崎駅の改札で待ち合わせです。
新幹線は高崎に到着しました。

改札を出たところで問題が発生です。
お互いに相手の顔を知らないのです。
実は、当時俺は携帯電話ではなくPHSだったのです。
写真のやりとりができなかったのです。

俺の特徴、「メガネをかけて髭をはやしている」ことを伝えました。
リツコの特徴、「茶髪、ロン毛、里谷多英似」。
該当する人が2、3人いました。
うーん。わからない。
目と目が合う。
でも相手は無反応。

じゃあこっちからアピールするしかない。
携帯に電話して出た人がリツコだ。

携帯に電話した。
携帯を耳に当てた女性がいました。

彼女がリツコか。昨日あんなにたくさんしゃべったのに顔の想像はしていなかったのです。
確かに里谷多英似だった。

幼馴染との再会のような気分になった。

最初の挨拶は「はじめまして」のはず。

でも「久しぶり」という台詞になってしまいました。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-18

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

電話での話はつきませんでした。
時計を見ると午前3時を回っていました。
お互いに本性をさらけ出したので、幼馴染のような感じになっていました。
そして電話を切るのが辛かったのです。
ずっと話していたかった。

俺から切り出しました。
「明日というか今日仕事でしょう。少しでも寝たほうがいいよね。今日の夜、高崎に行くから会おう。会わないとお互い駄目になる。」

彼女も承諾しました。
電話を切りました。
午前4時でした。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-17

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

それよりも「自分の為に生きていこう」そう決断したのです。
シングルマザーの友達もたくさんできました。
そして、子供をあずけあって夜な夜なコンパに行くようになったのです。

午後8時に目覚ましをセットしておいて、目覚ましがなったら寝るという徹底した躾を息子たちにしていました。

で、リツコはコンパに出かけ朝帰りをするという生活をしていました。
リツコはまだ29歳遊びたい盛りです。

やがてコンパで知り合った大学生と同棲するようになったのでした。
彼氏の親は大金持ちでした。
母親が、「息子を誘惑してだまそうとしている」と言いがかりをつけてきて引き裂かれたのです。

実家に戻された彼はリツコに対してストーカー行為をするようになりました。

リツコはストーカー化した元彼から逃れるため引越しを考えていました。

それが例のメールの理由です。
『私の名前はリツコです。小5と小1の息子達と三人で暮らしてます。今、転職と引っ越しを考えてます。なんなら住み込みの家政婦でもいいですよ。とりあえず電話で話しませんか?外回りだからいつかけても大丈夫ですよ。090********』

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-16

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

やがて仕事も順調になった頃、会社の上司と不倫の関係になっていました。
不倫関係がしばらく続いたある日、彼は体ひとつで家出をしてリツコのアパートに転がり込んできました。
同棲がはじまりました。

当然二人の息子も暮らしています。
彼は結局離婚して、リツコと再婚しました。
二人とも会社にいられなくなり退社することになりました。

彼は会社を辞めてから、なかなか長く仕事が続きませんでした。

しかし、派遣会社に採用されてから運気が上昇したのです。
高崎支店を新設することになり、そこの支店長に抜擢されました。

栃木から高崎に皆で引っ越しすることになりました。

会社の業績もぐんぐんのびていきます。
しかし幸せは長く続きませんでした。

旦那が突然家出をして帰ってこなくなったのです。
ちょうどその時彼女は妊娠していました。

彼女は悩んだ挙句、おろすことにしました。
そして離婚しました。

彼女は×2になりました。
この時、彼女から結婚願望は消えたのです。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-15

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

リツコは今は群馬県高崎市に住んでいますが、実家は栃木県です。
両親とうまくいかなくて高校から独り暮らしを始めました。
やがて高校を中退して働き始めることになります。
そして母親が脳溢血で倒れて植物人間になりました。
母親には500万の借金がありました。
それをリツコが追うことになったのです。

リツコは借金返済の為に一生懸命働きました。
当時付き合っていた彼氏の子を身ごもったため、出来ちゃった結婚をしました。

旦那の仕事も好調で借金も返済が終わって、一戸建ても購入しました。
二人目の子供も生まれました。
しかし、幸せな生活は長くは続きませんでした。

旦那の暴力がだんだんエスカレートしていったのです。
やがてストレスからかリツコは耳が聞こえなくなり、障害者手帳を貰うようになりました。

リツコは結婚生活に限界を感じて離婚しました。

離婚後、息子をふたり引き取りました。
リツコは必死で働きました。
住む部屋が無くて親子3人でラブホテルで生活していたこともありました。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-14

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

家政婦の息子に対する接し方、というより接触を拒否していたのです。
息子が話しかけると無視をしたり、「遊ぼう」といっても断ります。
時間のほとんどを買い物にあてていました。

彼女が考える家政婦の範囲は息子のお守りは入っていなかったのです。
息子が唯一接触する大人の家政婦から無視されて、さぞかし人間不信に陥ったことでしょう。

実は彼女が息子に対して関わらない様にしていた本意はべつの理由がありました。
その理由は、焼酎バーの店主と不倫関係にあったことでした。
店主に俺と恋愛関係にあると思われると困るから情を与えないという過剰防衛にでたようです。

俺は家政婦を雇うことは諦めました。
真剣に息子と接触してくれる人でないと安心して息子を任せられない。
こうなると再婚しかないと考えました。
それも同年代の子供がいるシングルマザーがいい。
大人同士、子供同士で遊ぶことができる。兄弟もできる。

でも出会いは全くありません。
わらをもすがる思いでエキサイトフレンズに登録して掲示板にメッセージを公開しました。
その返事第一号がリツコだったのです。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-13

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

12月に渋谷区から開業資金1500万円の融資の斡旋が決定しました。

あとは保証協会の審査待ちです。
社会貢献可能なコンセプトでの出店計画だったので自信がありました。
しかし結果は「保証しない」でした。

本業の会社の評価をしたようでした。
本業はデザイン会社なので1500万の融資は必要ないし返済が出来ない可能性があると判断したらしいです。
ひと月前、会社は1000万融資を受けたばかりだったこともあり不要と判断されたようでした。

4月にオープンを予定していましたが残念ながら諦めることにしました。

ここでプロジェクトの中止です。
採用した女性には会社の総務・経理をまかせながら家政婦として息子の面倒を見てもらうことにしました。

4月以降、彼女は家政婦として息子の面倒を見はじめました。

息子の異変に気がついたのはひと月後の5月でした。
息子は極端に鬱状態になっていたのです。
5月の黄金週間に実家の北海道に帰省したとき、祖父・祖母に対する態度も一変していました。

東京に戻って家政婦に確認したところとんでもない事実が発覚したのです。

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2006年07月05日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-12

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

9月に入院して11月に退院しました。
その退院祝いで渋谷にある焼酎バーにいきました。

店主が外出した後、店番をしていた女性と話をしました。
彼女は昼間家政婦をして、夜から週に何回かこの焼酎バーでバイトをして生活をしているようでした。
家政婦先との折り合いが悪いため、やめることを考えているようでした。

同席していたマツモトさんが、俺が4月から勤務可能な家政婦を探していることを伝えました。
彼女は興味を示しました。

そこで、後日面接をする約束をしたのです。

数日たって面接することになりました。
面接の時、彼女の夢を聞きました。

どうやら店を持つのが彼女の夢のようでした。

当時、俺は和食で低カロリー料理中心の居酒屋をつくろうと考えていました。
俺は彼女に、そのプロジェクトを進行しながら家政婦をやることを提案してみたのです。
彼女は喜んで乗ってきました。
採用することにしました。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-11

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

結局40日間の入院生活でした。
その間、毎日午後には会社に出勤していました。
40日後、20キロの減量に成功して血糖値も正常値になりました。
奇跡の復活です。

翌年の3月末、息子との同居生活が始まりました。
4月の新学期、全校で転校生は100人いました。
クラスには5人いました。
これで転校生という理由でのいじめはないと安心しました。
しかし、別の理由でいじめが存在しました。

それはクラス内でうちだけの特別なこと「離婚」。
そしてシングルファザーだったことでした。

不覚でした。
南柏の小学校ではクラス20人中5人が離婚家庭でした。
しかし目黒区のこの地域は、父母に子供数人というのが標準です。
シングルマザーでは家賃が払えないのでこの辺に住むのは無理でしょう。
必然と死別以外の片親の家庭はないのでした。
シングルファザーはありえない環境だったのです。

息子との二人暮らしを想定したとき、仕事中心に考えるしかありません。
仕事に穴を空けないために家政婦を雇うことを考えました。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-10

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

渋谷の会社のそばにも小学校があるがクラスは2クラスしかありません。
転校生がいじめを受けやすい環境です。
そこで目黒区にある帰国子女の受け入れを積極的に行っている小学校にすることにしました。
転校生がやたら多い学校なので転校生という理由でのいじめは存在しません。

学区内にマンションを探しました。
入居したのは9月でした。
最初はふとんもなかったのでハンモックを購入してそれで寝ていました。

6月から一人暮らしを始めましたが、かなり生活が乱れました。
毎日酒びたりでした。

不摂生がたたって体重が増えました。

ついには血糖値が500を超えて病院に入院しました。
9月中旬でした。

引越しして2週間で入院です。
入院したのは目の前の病院でした。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-9

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

息子が4年の終業式は南柏で迎えられるように、住民票の移動は3月まで待つことにしました。

1月1日、元妻は女の子を産みました。
俺の戸籍に入れないようにすることができると聞いたのですぐ裁判をしようと話しましたが、元妻は突然出生届を提出したのです。
娘の健康保険証が欲しいためでした。

いまさらになったので元妻から裁判を起してもらって娘の戸籍を抜く裁判をしました。
出廷は1回で済みましたが調停委員にねほりはほり聞かれました。

俺が家をでたのが6月でした。
翌年に息子を引き取るマンションを探し始めましたが、まず学校を決めないといけません。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-8

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

俺は元妻の母親に事実を話しました。
ケンジと別れなければ離婚すると迫りました。
「避妊行為をしていないようなので、そのうち妊娠しますよ」と告げました。
予感は的中したのです。

交際するようになって一年後、元妻はケンジの子を妊娠しました。
おろす気持ちは全くないようです。
しかも元妻は、離婚する気は全くないようです。
生まれてくる子は俺の子として育てるつもりなのでしょうか。

妊娠6ケ月の時、俺は自宅を出て西麻布にウィークリーマンションを借りて住み始めました。

離婚は決定しました。
その時息子は小学4年生でした。
本来ならば母親と暮らすのが息子のためなのですが、ケンジそして元妻のお腹の子と一緒に暮らすのは不憫に思いシングルファザーとして息子を育てていこうと決心したのです。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-7

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

なぜこの状態を放置したかというと、元妻は息子に対しての虐待がひどかったためでした。
息子を俺に重ね合わせているのでしょう。
ことごとく暴力、いじめなどひどかったです。
叱り方も普通じゃなかったです。
俺の目の前でも平気で息子を殴る、手が痛くなると蹴りを入れます。
さすがに俺は止めるが俺がいないときは誰も止めるひとがいないのでやりたい放題でした。
息子は痣だらけ。円形脱毛症にもなりました。
ケンジと交際をはじめてから、息子に対してやさしく接するようになってきました。
ケンジと妻が交際している事実を知った時、離婚を考えましたが息子を守るため交際を黙認することにしました。
この時点からエスカレートして自宅に連れ込むようになったのでした。
ケンジは元妻に調教されていて何でもいうことを聞くしもべとなっていたのです。
さらにエスカレートしての一泊旅行です。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-6

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

妻は息子に部屋に入ってこないようにときつく言っていました。

そんな生活が続いたある日、元妻はケンジと伊豆の温泉に一泊旅行をする計画を実行しました。
息子が登校した後、息子の晩御飯をあらかじめ準備しておいて、朝から元妻はケンジと伊豆に向かったのです。

深夜帰宅した私はおどろきました。

翌朝、息子の朝食を作り学校に行かせました。
息子は昼は学校の給食があるので晩御飯までに帰宅すれば問題ないだろうと妻は考えました。

この時点で離婚するしかないかなと当時は強く考えました。
だが息子はまだ小学校低学年、「離婚しないで」と泣きついてきました。

結局離婚を思い留まったのです。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-5

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

一年間チャット上で交際を始めた元妻とケンジ。
ケンジは童貞でした。
しだいに元妻はケンジを自分好みの男に調教したいと思うようになりました。
ついに会う決心をした元妻でした。
最初は上野で頻繁に会っていましたが、ホテル代が持たなくなりました。
ついには南柏の自宅につれこむようになったのです。
私は会社が渋谷なので、朝出かけて帰りはいつも終電で深夜1時30分帰宅という生活でした。
息子が学校に行っている時間に連れ込んでいましたが、だんだんエスカレートして晩御飯を食べて、息子が家にいてもおかまいなしに連れ込むようになりました。

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2006年07月04日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-4

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

普段の生活で元妻の呼ばれ方は「奥さん」、息子の学校の関係者からは「リョウ君のお母さん」と呼ばれます。
自分の存在がないと思い、自分を取り戻すこと、自分の為に生きていくこと、を決心したのです。

鬱病だった元妻の少しでも気晴らしになればと私はIBMのAptivaを購入して入力の仕事を依頼しました。

ところが元妻は入力は全くしないでチャットにはまっていました。

当時ダイアルアップ接続だったので通信費がひとつき3万円を軽く超えていました。

チャットの相手は何人かいたようだが、一番多かったのが上智大2年生のケンジでした。

まだ20歳。彼も鬱病でした。

しだいにふたりはチャットの中で恋に落ちていったのです。

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2006年07月03日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-3

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月16日(深夜の電話)

どきどきしていました。
どんな声なのかな。
期待に胸は躍ります。
電話に彼女が出ました。
「もしもし、リツコです。はじめまして。」少し鼻声でした。

たくさんのいろんな話をしました。

結局、深夜12時から朝4時まで話しました。

互いの離婚理由の話からはじめました。

まず最初に、私の離婚理由。
一言で言うと、「元妻が他人の子供を妊娠したからです。」
30歳を迎えた元妻は一大決心をしたのでした。
その決心とは「女になる」ことだったのです。

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2006年07月02日

ばついちこぶつきの憂鬱episode-2

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月15日(運命の出会い)

『私の名前はリツコです。小5と小1の息子達と三人で暮らしてます。今、転職と引っ越しを考えてます。なんなら住み込みの家政婦でもいいですよ。とりあえず電話で話しませんか?外回りだからいつかけても大丈夫ですよ。090********』

いきなり携帯番号が入力してありました。

早速電話してみました。
「ただいま電話に出られません。メッセージをどうぞ。」留守電でした。

そこで私は、
「また電話します。」とメッセージを残しました。
夕方、メールが着信しました。
リツコからです。
『さっき電話にでられなくてごめんなさい。今日、夜でかけますので12時以降だったら帰りますのでよかったらその時電話ください。』

私は深夜12時に電話してみました。

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ばついちこぶつきの憂鬱episode-1

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【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】

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2002年5月15日(運命の出会い)

出会い系サイトの掲示板に『ばついちこぶつきです。運命の人探してます。』というメッセージを書き込みました。すると一通のメールがきました。

『はじめまして、よかったらメールください。お友達以上♪になれたらいいですね。』「りーおん」というハンドルネームの二十九歳の女性から携帯アドレス入りの返事がきました。

生まれて始めて登録した出会い系サイトの初めての相手。
いったいどんな人なのか。期待に胸を膨らませて教えられた携帯のアドレスにメールしました。

『はじめまして。小5の息子と二人で暮らしてます。友達以上♪になれたらいいですね!』

すると、早速返事がきました。

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