ばついちこぶつきの憂鬱episode-58

【この物語は2002年7月8日交通事故で他界したリツコとの記録です】
2002年7月10日(通夜)
通夜を終えて、宿泊先のホテルに戻りました。
お腹がすいたので息子とふたりで居酒屋にいきました。
喪服はホテルで着替えました。
平日の午後11時を過ぎて居酒屋にくる父親と小5の息子に女将は疑問をもったようで、「旅行ですか?」と尋ねてきました。
婚約者の葬儀にきたことを告げると女将は涙を流しました。
料理をたくさんサービスでもってきてくれました。
もちろんのどには通りませんでした。
ふと冷蔵庫を見ると「タングロン」が入っていました。
「タングロン」とは小さい紙パック入りの昆布エキス飲料です。
製造は北海道芦別市で行っており道内近郊でしか発売されていないのです。
芦別市に小5~中2まで俺は住んでいました。
芦別市では給食に「タングロン」がでます。
栃木県鹿沼市の居酒屋で出会うとは・・・。
北海道芦別市にゆかりのある人物がもちこんだのでしょう。
あえて質問しませんでした。
今でも疑問は解決されないままです。
1時間ほどで居酒屋を後にしました。
ホテルに戻ったとたん突然の落雷さらに豪雨が続きます。
ホテルの部屋の窓が突然開きました。
ホラー映画によくあるシーンです。
俺は別に怖くはなくむしろリツコがきたのかなと思ったくらいでした。